1/3 Underlying Premise

人類にとって持続的な明るい未来社会を作るには何をすべきか。
それは漫然と待っていても実現しません。
2050年には97億に到達する人類を抱えた地球が直面するディープイシューは、人類存続に関わる問題です。
エネルギー消費量の二次曲線的な増大がもたらす環境悪化、食糧問題や労働力不足など世界的規模で喫緊の課題解決が求められています。

情報流通と計算技術を促進するIT企業が過去20年間の世界のイノベーションを牽引してきました。これによりデータサイエンスが発展し、社会はデータを通じて連携をすることが容易になり、高度なシミュレーション技術を手に入れました。
現実社会において山積したディープイシューを解決し、人類にとって望ましい未来社会の実現をするためには、ITだけはなく高度な科学・エンジニアリング技術（ディープテック）を核とした世界規模のスタートアップを育成する事でのみ解決が可能であり、アントロポセン（人新世）を維持できる方法であると信じています。

Deep Tech 要素技術マップ

データサイエンスにより、ディープテックのイノベーションが加速化、非連続的なイノベーションが発生。

Deep Tech をベースとした事業・製品・サービス例

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世界規模での持続的社会の実現

2/3 Landscape

グローバルマクロ経済が環境を意識した事業を求める昨今、企業は漸進的な改善では規制対応や競争に勝てなくなりつつあります。イノベーションの加速化が企業競争力の中核になっており、自動車、電機、化学等、モノづくり産業においても、データサイエンスを活用したイノベーションが起こっています。
変数の多いグローバル製品の開発の高速化や効率化はもとより、開発・生産・使用・リサイクルを通じた環境負荷（life cycle assessment）を考慮した戦略が必要となりつつあります。
機械・ロボティクス、電子部品、新素材等のディープテックとデータサイエンスをかけ合わせる事により、イノベーションが加速されると考えます。
技術先進国で21世紀のノーベル賞受賞者2位の日本には、限りないディープテック資産が存在し、且つ関連大企業が多く存在するため、ディープテック・スタートアップには勝機があります。そして日本の産業界の命運が、そうしたスタートアップを数多く生み出せるかにかかっているといっても、過言では無いと考えています。

3/3 On Abies

自分で成し遂げた経験がある人にしか分からない世界があります。
それはスタートアップでも同じで、パイロットシートから成功裏に進めた、また伴走して導いた経験者のみでチームを構成しています。
スタートアップは地図のない冒険です。優れた技術や創業者の高い志しは重要ですが、加えてどんな人に出会い、ビジョンを形成し、実現していくかについてはあまり語られていません。
特に世界の市場でインパクトを出すディープテックにおいては、技術・市場・資金の所在が同じではないケースも多く、広い視野で事業を構築・推進していく必要があります。
技術をコアにしながらも、グローバルマクロの流れを意識し、最終到達点から道筋を検証し、ビジョン実現のための戦略・開発・チーム・資金調達を構築・実行していくのは、はじめての起業家には難易度の高いものです。
Abies Venturesは、支援する高い志しを持った起業家に、チームの知見やネットワーク（国内外の事業会社、海外の財閥、政府系金融機関、著名なキャピタリスト、等との連携）をフェーズに合わせ適切に提供しながら、ビジョン実現のパートナーとして、サステイナブルな未来社会実現に貢献していきます。